さて、このシリーズも最終となりますが、言い足りないことが一杯です。公開後も更新します。
<アカデミア美術館(フィレンツェ)>
ミケランジェロの「ダヴィデ像」で有名な美術館です。
アカデミアという名前にあるようにフィレンツェ美術学校の美術館だそうです。「ダヴィデ像」は完全な均衡と例えればいいのでしょうか。すべてに関し完璧な5mに及ぶ力強い裸像。
【ダヴィデ像】
像の後ろに回ってみると肩から背中、臀部の筋肉のながれがとても美しかったです。
仏像やルーブルのサモトラケのニケなども後ろへ回ると新たな発見が多くあります。
【ダヴィデ像 背面】
一度はこの世界有数の完璧な彫刻もみておきたいものの一つです。
【アカデミア美術館スナップ】
<サンマルコ美術館(修道院)>
サンマルコ美術館は落ち着いた美し建物で、修道院の一部を美術館としており、フラ・アンジェリコの作品を数多く所蔵しています。
静寂な館内に宗教画が展示され、キリスト教信者じゃなくても敬虔な感じになります。
【サンマルコ美術館外観と中庭および院内】
そんな雰囲気のなか、階段を上がったところに、有名なフラ・アンジェリコの「受胎告知」がありました。
なんとも美しい絵でしょうか。この美術館とこの絵は本当に一体となっています。
修道士としてこの修道院に居住し制作していたフラ・アンジェリコの存在を感じさせます。
【フラ・アンジェリコ受胎告知】
こういった意味で、この美術館は是非、訪れたい第一級の美術館だと思います。
<バルベリーニ宮(国立古典絵画館)>
【バルベリーニ宮 外観、天井画および収蔵絵画】
バルベリーニ宮の向かいのホテルに宿泊し、何度も目にした美しい宮殿の姿は印象深いものがあります。ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」のロケ地でも知られています。
代表的な作品は、イケメンのラファエロがその恋人を描いたと言われている、「ラ・フォルナリーナ(若い婦人の肖像)」作者自身が非売のサインを入れているそうです。
【ラファエロ ラ・フォルナリーナ】
印象深い作品は、カラヴァッジョ『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』。この作品は旧約聖書外典の物語を描いたもので、物語と絵が一体となってその世界に引き込まれました。
【カラヴァッジョ ホロフェルネスの首を斬るユーディト】
冷房も完備された美術館でゆっくりとした時間を過ごせました。
<サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会>
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある教会です。
「最後の晩餐」は、この教会の敷地内の修道院にある食堂の壁画で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
【サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会外観】
入館は25人単位で、何回もの扉を通過して展示されている食堂に入ります。世界遺産だけあってかなり厳重な体制です。
【レオナルド・ダ・ヴィンチ 最後の晩餐】
食堂は広く、入館者は25人なので込み合う感じはなく、また、時間も15分取ってあるので、ゆっくり鑑賞することができます。
写真(ノーフラッシュ)撮影はOKです。
「最後の晩餐」は、修復され色彩や繊細な表現まで見られるようになっていました。(修復:1977年~1999年)キリストやヨハネ、ユダの表情は勿論、聖杯や魚のかたちまで追うことができます。
私は何よりも、この広い食堂の空間全体の雰囲気を全身で味わえたのが大収穫でした。
とりあえず終了します。