3.尿膜管遺残症の診断から1年後の状況報告~手術せず~
一年前「2.粉瘤(初期の病名)から尿膜管遺残症へ~激痛から病名確定までの9日間の苦闘~」を書いたが、その後の病状のことは記述なく今日に至ってしまった。
このブログを読んでくださる方もおられ、その後の経緯を書くことにした。
「尿膜管遺残症」の診断後
昨年、7月23日「尿膜管遺残症」の診断が下り、化膿していた臍の中を切開。炎症が静まるまでの手当をしてから、手術へとの手順が決まった。
手術は8月7日から3週間の欧州旅行後に状態を見ながら日程を決める段取りになった。
昨年1月には尿管結石の除去手術(TUL)で一週間入院したので、また手術かと気が重かった。私はどうも全身麻酔をするとその暫くは体調が戻らない。
旅行前に1週間分の抗生剤と塗り薬を処方された。傷口に当てる滅菌パックを取り合えず10日間分薬局で購入。もし、旅行中に化膿や痛みが出て、抗生剤を飲んでもダメな場合は、現地の病院にかかるようにと言われた。症状を伝える言語と費用が心配になる。
8月7日からの欧州旅行
出発までの2週間、臍の洗浄(シャワー)で分泌物も減ってきた。痛みはない。あとは、帰国まで無事にこのままの状態を保てればと祈る気持ちだ。
幸い、3週間の旅行中は何もなく、旅行を楽しめた。
ただ、毎日のシャワー後の滅菌パック貼る絆創膏の跡が赤くみみず腫れになって痛痒かった。皮膚は強い方であったが、肌に優しいとの能書き絆創膏でもだめだった。貼る位置を少しずつ変えながら、傷んだ皮膚には塗り薬を塗布した。
旅行中は暑く、臍のパックも替えが多くなり、持参分では足らなくなる計算になった。そこで、訪問国の医療先進国のドイツで滅菌パックを仕入れることにした。
街中のファーマシーですぐに見つかり購入した。値段は覚えていないが結構高かった記憶がある。でも、さすがドイツの製品だけあって優れていた。絆創膏を使わず、シールになっていた。完全に密閉でき、肌もそれほど傷まなかった。快適だ。
この滅菌シールのおかげで旅行中、諦めていたプールにも入ることができた。
旅行からの帰国後
8月27日に帰国。特にトラブルや病気もなく楽しい旅行だった。➡ ヨーロッパ夏旅(2019/8)
一週間後の9月3日に地元の病院の外科の予約が入っていたがキャンセルした。旅行前はいつ痛みが来るか、臍からの分泌物も病んでいる証拠で手術も止む無しだったが、旅行中、なにも起きなかったので、もう少し後回しにしたい気持ちからだった。
9月25日、主治医の見解
帰国から一か月がたった9月25日、持病でお世話になっている主治医の定期診察日。7月23日に地元の病院で「尿膜管遺残症」の診断があり、手術になることを報告。
この先生は、この前のブログ「2.粉瘤(初期の病名)から尿膜管遺残症へ~激痛から病名確定までの9日間の苦闘~」で外科での診察を進めていただいた先生であり、それまでの経緯もご存じである。また、このクリニックの開院前は有名病院の外科医をされている。
先生は「手術はしない方が良いよ」と言ってくれた。私も沸々と手術はやだなと思っていたこともあり、身を乗り出した。
「この病気は、何度も化膿を繰り返す場合は手術しないと完治しないが、そうでないならば手術の必要はない」「しばらく様子を見なさい」とのお話であった。
今は痛くも痒くもない。先生は私の年齢(前期高齢者)や持病のことも考慮にいれての見解かと思う。
いづれにしても、大問題を抱えていたものが、突然消えた。こんなに軽やかな気持ちになれたのは久しぶりだ。
「ただ、毎日、臍にシャワーして、清潔に保って」「臍シャワーは石鹸など付けずに」「流水は、消毒よりも清潔にするからね」
この3番目のフレーズには驚いた。流水は消毒よりも清潔!知らなかった。
一年後
そして今日、2020年8月8日。臍は何事もない。毎日の臍シャワーの習慣はいつのまにかなくなっているが。。。
そして、昨年の旅行以降、一度も病気をしていない健康体だ。
通常、持病でもない限り、主治医の先生はいないと思うが、手術などの重大な決定は、やはりセカンドオピニオンが必要だと痛感した。
<了>