今回はウフィッツ美術館についてです。
<ウフィッツ美術館>
【入場券とフィレンツェカード】
ウフィッツ美術館はイタリアで最大の美術館で、その質と量には圧倒されます。
外観は重厚な建築でコの字型、2階、3階が展示室になっています。途中、テラスからベッキオ橋が
良く見えました。
ルネサンス初期から終焉まで見るには最適な収蔵作品があります。当たり前ですが本場(発祥の地
)ですからね。特に初期ルネサンスの祭壇画は豊富で、時間を忘れてしまいます。
【祭壇画】
3階が中心的な展示室になり、長い回廊が平行して2つあり第一回廊、第三回廊があります。第二回廊は
2つの回廊をつないでいます。各室の展示内容は次のようになっています。
<第1回廊>
【 1~7室 】に古代彫刻、プルトルネサンスから初期ルネサンス絵画。チマブーエ「荘厳の聖母 マエスタ」
【 8室 】では、フィリッポ・リッピの間。ピエロ・デッラ・フランチェスカ作「ウルビーノ公夫妻の肖像」 、フィリ ッポ・リッピ「聖母子と二天使」
【 9室~14室 】ボッティチェッリの間。:ボッティチェッリ「春」、「ヴィーナスの誕生」
【 15室 】ダヴィンチ間。レオナルド・ダヴィンチ「受胎告知」
【 16室 】地図の間
<第3回廊>
【 26室 】ラファエッロの間。ラファエッロ「ひわの聖母」
【 28室 】ティツィアーノの間。テツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」
【 35室 】ティントレット
【 41室 】ルーベンスの間
【 44室 】レンブラントの間
それでは心に残った絵画(盛期ルネサンスを中心として)を見てゆきます。
やはり格段と華やかさ感じさせる室は、ボッティチェリの「プリマヴェーラ」「ヴィーナスの誕生」がある室でした。両作品は想像以上に大きな絵で、ゆっくりと細部まで見ることができました。
図版では見ることができないディテールと色彩を堪能できました。
【ボッティチェリ プリマベーラ】
【ボッティチェリ ビーナスの誕生】
近辺には、ティツィアーノの「ウイルビーノのヴィーナス」「フローラ」がありました。
「フローラ」は今年3月に東京で見た【ティツィアーノとベネチア派展(東京上野・東京都美術館・2017.1.21~4.2)】ので、本拠地ではここに展示されているのかと感慨深いものがありました。
東京での展覧会では、この「フローラ」がメインの展示で、人ごみで上半分しかよく見えませんでしたが、 その美しさは鮮烈に覚えています。
【ティツィアーノ ウイルビーノのヴィーナス】
【ティツィアーノ フローラ】
また、特筆すべきはダ・ビンチのコーナーで『受胎告知』『キリストの洗礼』が見られたことです。
『受胎告知』は修復技術のお蔭でしょうか大変綺麗な状態で、この名作が目の前にあるのが信じられないような感じでした。
『キリストの洗礼』はダ・ビンチが描いたとされる左下の天使の髪の毛は、やはり他の部分とは違う繊細で緻密に描写され、その質感には驚きました。
【レオナルド・ダ・ビンチ 受胎告知】
【アンドレア・デル・ヴェロッキオと弟子レオナルド・ダ・ヴィンチの共作 キリストの洗礼一部】
およそ50年近く前に買ったラファエロの画集の表紙にこの「ひわの聖母」があり、見慣れすぎて目に焼き付いている絵です。まさか本物をイタリアで目の当りにするとは。。。
【ラファエロ ひわの聖母】
【ラファエロ 自画像】
写真では分かりずらいのですが、女性の服の表現には驚きました。薄い素材を纏っていますが、肉体を完全に感じさせるほど優れた技法です。
【ブロンズィーノ 聖家族と幼児聖ヨハネ】
【美術館館内スナップ】
さて、次回は最終回で、<アカデミア美術館(フィレンツェ)><サンマルコ美術館(修道院)>
<バルベリーニ宮(国立古典絵画館)><サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会>をご紹介します。
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