2020年3月12日

母です。

白壁とパティオのある家に、色とりどりの花が咲いています。細い路地を歩いていると、 かぐわしい香りと言うよりもっと強めの香りがしてきます。「何この香り?」むせるほどじゃないけど、けっこうキツイ香りです。見上げると、オレンジの木でした。

オレンジの花
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オレンジの実と花が一本の木に。
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小さな広場にもオレンジの木がありました。果実は花が散ってから実がなると思っていたので、不思議な光景でした。白い花びらが足元に落ちているのを見て見上げると、オレンジの実とまだまだ咲き誇っている花と香り。なんて幸せな木なんでしょう!オレンジの実は多産を、白い花は純潔を象徴するとされています。1本の木に最大で6万個の花が咲き、実をつけるのは1パーセントの6百個です。こんなに素敵な実をつけているのに、酸っぱくて食べられないとはもったいないですね。鳥も食べないオレンジはいかがでしょうか?オレンジの木はコルドバの旧市街のいたるところにあります。街全体がオレンジの香りに包まれています。


今日も日差しが強く暑いです。メスキータの周りはおみやげ屋さんが多く、日陰でアイスクリームを食べている観光客がいました。免罪の門をくぐるとオレンジの木が植えられた中庭に出ます。

メスキータ 入場料 10€
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シュロの門からモスク(カテドラル)に入ります。目を見張るようなアーチが、見る角度から様々な模様を見せてくれます。大理石と赤レンガを絶妙に組み合わせた「円柱の森」が広がります。

円柱の森
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明るい日が差し込んできます。
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中央祭壇 キリスト教の礼拝堂
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これがミナレット!旧市街の目印です。オレンジの中庭の端にツンと立っています。
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免罪の門の横に立っています。塔に登れます。2€
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メスキータは、後ウマイヤ朝アブド・アッラフマーン1世の命で作られました。2万5千人を収容する大モスクです。しかしレコンキスタ(再征服)の後、カール5世によってカテドラルに改造されました。元のモスクの姿を知ることは、難しいようです。それでも内部の様子は、カテドラルを除くとイスラム教の雰囲気が十分味わえます。


カール5世は、神聖ローマ帝国のローマ皇帝、およびスペイン国王カルロス1世です。イサベルの次女ファーナの長男です。イサベルの孫なんですね。いろいろあってなかなか跡継ぎが定まらない中、精神錯乱の病気を持つ次女ファーナに女王の座を譲りました。イサベルは1504年に亡くなったので孫がスペイン国王になったことを知りません。カルロス1世は、1516年~1556年まで在位します。
孫が「太陽の沈まない国」スペインを作ったと知ったらどう思うでしょう。世界を視野に入れていたイサベルですから、「予想していた通りよ。」と微笑むかもしれません。


免罪の門を出て道なりに下るように歩いて行くと、ローマ橋が見えてきます。おみやげ屋さんの並びに観光案内所があったので、しばらく涼むことにしました。3月なのに28度は暑い。昨日、今日と特別に暑かったようです。観光案内所と言っても、ほぼカフェです。エアコンのきいたカフェ最高です。コーヒーを飲みながらローマ橋をぼんやり眺めました。


古代ローマ時代に築かれた「ローマ橋」は、全長247mです。グアダルキビル川にかかる橋で、ずいぶんと頑丈な作りです。洪水にも耐えられるようになっています。門まである立派な橋です。


ローマ橋の門
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まっすぐな橋。カラオラの塔が見えます。
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カラオラの塔は、イスラム時代の要塞です。今は博物館になっています。ローマ橋を左に見ながら、グアダルキビル川のほとりを歩いて行きます。途中の川のたもとに粉挽き用水車が土に埋もれてありました。400mくらいで「アルカサル」が右手に見えてきました。
イサベルの住んでいた王宮に到着です。



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