以前、風邪をこじらせ、旅行直前まで行けるかどうか、はらはらした経験があるが、今回も同様、出発日が近づいた時期に2つの病気になった。
いずれも当初の見立てに疑問が残り、「発症から病名確定」に至るまでの時間と、精神的な負担が、これほど大きいとは思わなかった。病院を変え、診療科を変え、いったい何の病気なのか?相当な難病や極めて珍しい病気ならともかく、比較的多い病気なのに。。。
もし、私と同じような症状のある方の参考になればと記録を記載した。
このブログは次の2部構成になっています。
1.脂肪肝(初期の病名)から胆石症へ ~激痛から病名確定までの8日間の苦闘~
2.粉瘤(初期の病名)から尿膜管遺残症へ ~激痛から病名確定までの9日間の苦闘~
1.脂肪肝(初期の病名)から胆石症へ ~激痛から病名確定までの8日間の苦闘~
欧州旅行の出発日は2019年8月7日。出発まで50日前に発症。以下、病名確定までの8日間の記録。
6/17(月)一度目の痛み
会社で通常通りデスクワークをしているとき(午後2時ごろ)、両胸の肋骨あたりが縛られるような痛が始まり、脂汗が出る強い痛みになった。
下部の胸が締め付けられるような痛みのため心臓の何らかの疾患か、尿管結石の時と同じような痛みのため胆石発作かと思った。胆石は今年1月に尿管結石の手術前CT検査で、胆石があることを泌尿器科の医師から知らされていた。
痛みは、次第に右の背中から腰にかけての場所に移ったが、4時間後の午後6時にはスーット完全に、一気に痛みは解消。痛みが帰宅途中の車中で解消したため翌日、病院へ行くことにした。
その日はそれ以外特に変わったことはない。
6/18(火)内科初診(病名:脂肪肝、痛みの原因は不明)
翌日、会社を休み、地元の病院・内科を受診。火曜日担当の30代の医師。問診後、CT、心電図、血液検査、尿検査。
診察、検査の結果、「脂肪肝」と診断される。CT画像を見ると肝臓の表面がざらざらしているような感じで、これは脂肪肝の特徴と言われた。肝臓の数値γ-GTPが基準値の10倍、750になっているので、節酒、できれば禁酒しなさいとの指示。一か月後再診し状態をみましょうとのことだった。
これまで何十年も毎日晩酌していたので、「脂肪肝」はある程度納得した。
「健康を維持するアルコール量」のサイトでは、1回の飲酒でアルコール20ミリリットルまでとあった。
比重0.8、アルコール分5%の強めのビールにすると500ミリリットル。ちょうどロング缶1本に相当する。通常のビールだと、ちょっとオマケして大瓶1本。土曜日、日曜日それと親爺たちとの呑み会、3日間/週は500ミリリットルの缶ビールか大瓶一本にしようと決めた。
痛みについては、不明とのこと。
胆石があり、強い痛みだったため、これが原因しているのでは?と質問したが、CT画像に写っていなく、痛みはみぞおちに起こる、とのことで否定された。
帰宅後、脂肪肝はいいとして、「痛みの原因が不明」は困った。もし、旅行中、痛みに襲われて現地で入院なんていうことになったら。。。
旅行は台無しだし、経済的な負担は計り知れない。
少なくとも病名を確定しないと対処のしようがない。で、どうするか?散々思いを巡らし、結論的には、「大病院に受診したい」の一点になった。
でも、紹介状がいる。救急車で向かえば別だが。どうしたものか。
6/21(金)二度目の痛みと通院
明け方から違和感を感じ、朝食後、5時過ぎから7時ごろまで強い痛みがでた。
今回は右の背中から腰にかけての場所。前回よりもやや弱い痛みだが、やはり耐え難い痛み。
尿管結石と同じように、どのような姿勢をとっても痛み襲ってくる。思わず唸ってしまう。
また、強い痛みがあり、脂肪肝どころでなく、確かに何かの病気だとショックだった。「旅行はダメか」と頭をよぎった。
会社を休み、朝一で、2度目の通院。
受付で問診票を書かされる。継続案件なのになぜ全く同じものをまた書くのだろうか?と思った。
検査は尿検査のみ。今日担当の医師はどこか自信なさそうな若い(20才代?)医師。この医師は週一回だけの担当医。尿検査は異常なく、CT画像でも異常は見られないとのことで、「痛みの原因はわかりません」だけで、あとは黙ってしまう。
海外旅行を一か月後に控えているので、このまま不明では、不安だ。
病院を変えるしかないかな?と言う思いが増々強くなった。
不満げな顔をしていたら、若い医師は、「痛みが尿管結石に似ているのであれば、泌尿器科でみてもらってもいいですか?」とのことで、泌尿器科へ。
泌尿器科の先生は今年1月に尿管結石で手術していただいた先生。
「僕の所へきても何も(尿管結石)ないよ」と笑われた。
この先生とは2度の衝撃波破砕術、その後尿道口から器具を挿入して結石を破砕、取り出す(TUL術)で懇意にしている(私が勝手に)先生で、「総合病院に紹介状を書いてもらった方がいいでしょうか?」と投げたら、「ぼくから、連絡(内科に)しておくよ。」と言ってもらった。
再び内科へ。すぐに私の希望した総合病院に紹介状を書いてもらった。
帰宅後、早速予約、総合病院の肝・胆・膵内科へ、最短で7月10日。20日間も先だ。
ま、大病院で診てもらえば安心だ。でも、何か病気が見つかれば旅行はどうなるか。ともかく最短で動くしかない。
6/22(土)大便、小便の色
午前中、灰色の大便が出てビックリする。全く色味がなくモノトーン。
小便は今週月曜日から濃い黄色からヤマブキ色になっていた。
すい臓がんで亡くなった兄が、がん発見のきっかけになったのが大便の色(白っぽい色)だったことを知っていたので、ただ事でないと深刻になる。
病院は月曜まで待たねばならない。いろいろネットで調べたり、考える。
やっぱり知る限り胆石か、ガンか、その他の重大な病気か。。。
胆石はCTに写っていない、ガンは初期ではこんなに激しい痛みはない、何だろう?
6/23(日)小便の色
小便は琥珀のような透明な茶色になる。
小便の色が濃くなり、緊急に診察、検査してもらわないと、と焦る。総合病院の診察まで半月以上、放置しては大変だ。胆管で詰まって、胆汁が腸側へ流れていない。この結果、大便は色がなく、血液に流れた胆汁の色で、小便が褐色になる。
「胆管閉塞」と自己診断。黄疸や発熱がないからまだ大丈夫と更に高度な自己診断だ。
6/24(月)総合病院へ緊急受診を依頼~胆石症と確定
9:00に会社から総合病院に電話。症状を話し、緊急で診てくれるくれるように要請。
だが、紹介先の病院の医師からのものでないと受付られないとマニュアルどうりの回答。
制度も分からないでもないが、患者が緊急と思っても門前払い。なにか悔しい。
仕方ないので、会社を早引けして地元の病院へ。こちらの医師から緊急扱いの連絡をしてもらおうと向かう。
三度目の内科になるが、また問診票を書かされる。全く同じ内容を書き、受付の女性に「3度目の問診票ですよ」と思わず文句を言ってしまった。
今度は40代の女性医師。エコー、血液、尿検査。
そう、ネットで調べたが、胆石はCTで写らないことがあるが、エコーは信頼性が高いと知っていた。
エコーの結果、胆石は無いことが分かった。
この医師の説明では、胆石が一時、総胆管で詰まり、現在は十二指腸側へ落ちている可能性が大であり、緊急性はないとのことで、7月10日の受診で問題ないとの説明。
次のようにステップを踏んで、症状と検査結果を明確に説明されたので納得した。(ただし、6月18日の胆石が写っていなかったというCT画像については言及がなかった)
日付 6/17 6/21 6/22 6/24
症状 発作痛 発作痛 白色便
胆石 あり あり あり なし
検査 CT CT エコー
γ-GTP 750 1115
(以後のγ-GTP 7/17:307 7/23:127)
γ-GTPは1000を超えていることもあり、予約日に今回の血液検査の結果を持参してくださいと指示あり。
6/18、6/21の内科の医師はその時点で胆石なしとしたが、今回の3人目の医師は1月以来胆石があり、2度の発作、胆石が詰まって白便、本日以前に十二指腸側へ落ちたと結論。
2019/7/10(水)総合病院肝・胆・臓内科初診
地元の病院から提供された6月18日のCT画像に、十二指腸近辺の総胆管に胆石が写っていた。地元病院では、2回も2人の医師から胆石は写っていませんと言われたが。。。誤診か。
血液検査のγ-GTP等の異常値も胆石の位置によって起こることがあるとのこと。
一連の痛み、便の色、血液の異常数値、などすべて胆石によるもので、現在は、十二指腸へ落ちたとの明確な診断。念のためMRI、血液検査を受けることになった。
MRIは、旅行から帰って来てきた、8月末、次の診察は9月の頭の予約とした。
今回の胆石症事件は、これで、まずまず収束。
6月17日の発作痛から、2度目の発作。白色便を経て6月24日の3度目の診察時前には十二指腸へ。
たった、8日間のことだった。だが、3日間会社を休み、4人の医師(その後の総合病院の医師を含める)にかかわり、病名も、脂肪肝(痛みは不明)、病名不明、胆石症と3回目でたどり着いた。
最初のCT画像の胆石の見逃しが、この混乱を招いたか。
<了>
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