2018・8・22

 ゴルナグラート展望台へ行こう!朝9時出発です。車椅子対応の車両は、最後部でガラガラです。そう言えば、前方の車両も空いていました。今頃はシーズンオフかな?

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こんな感じのシートです。乗り心地は良くない。
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マウンテンバイクもたっぷり置けます。
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 出発するころには乗客が増えて、車両の右側が埋まっていました。さすが、良く調べてるね!ツェルマットが晴れた日は、出発方向の右側に座るとマッターホルンが良く見えるとか。

少し雲があるけど、良く見えます。
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 登山電車が発車して間もなく、視界が開けマッターホルンが全貌をあらわしました。「わー綺麗ね!見えたね!」と、ガラス越しの景色に見入っています。ツェルマットの村からは山の稜線がじゃましてほとんど見えなかったマッターホルン。村の中心部も良く見えます。特にドルフ広場にあるカトリック教会が素敵です。

 停車駅は、ツェルマット駅⇒フィンデルバッハ駅⇒リッフェルアルプ駅⇒リッフェルベルク駅⇒
ローテンボーデン⇒終点のゴルナーグラート駅です。

 5駅で35分、あっという間に着いてしまいます。そんなふうに感じるほど景色が素晴らしいです。カラマツの林の枝の間からマッターホルンが見えたりするのもいいですよ。ドンと全貌を見せたり隠れたりの連続で、私たちを魅了し続けます。

フィンデルバッハ駅
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 最初の停車駅はフィンデルバッハ。左側の車窓にフィンデルの滝が見えました。この景色の変化は、ゴルナグラート展望台への期待が高まります。
リッフェルアルプを過ぎるとカラマツ林から、起伏のある草原になります。7月や8月のはじめなら、きっと花が咲き乱れてきれいでしょうね。

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長い雪崩よけのトンネルを過ぎると、リッフェルベルクに到着します。この辺りからガレ場が多くなり残雪の高い山々が迫ってきます。

ローテンボーデン駅
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 ローテンボーデン駅からの景色は、素晴らしい。どんどん山が迫ってきます。リスカム4527m、カストール4223mの残雪がきれいです。ハイキングを楽しむ人が多く見られます。
いよいよゴルナグラート駅です。
最後尾の車両から、急坂を登る感じです。係の人に車椅子を押してもらって、改札口を出た途端「わぁー!」と声があがります。目の前にマッターホルンが。孤高の巨人マッターホルンと言われるとおり、4478mの三角に尖ったマッターホルンが他の山々を裾野に従えツンと立っています。

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「カッコイイ!」と声をかけたくなるほど素敵なフォルムです。展望台から見たマッターホルンは東壁です。北壁がほとんど見えません。山の先端をつまむとポキッと折れそうな繊細で鋭利な山に見えます。実際に写真を撮るときマッターホルンの先端をつまんで写す人が多く、この辺りのスポットは順番まちです。私も何枚も撮りましたよ。
高所恐怖症ぎみの人は、このスポットの前方に立つと足が震えるかもしれません。展望台が少し下方に傾斜しているので、思わず車椅子にストッパーをかけました。展望台は、3089mの高台にあり見晴らしのいい場所にあります。ここでは入れ替わり写真撮影をする人で混み合っています。

目の前に山々が迫ってきます。位置図を見ながら確認。
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 展望台の後方に、山の名前を記した位置図があります。左からモンテ・ローザ(4634m)が、たっぷりの雪で覆われています。隣がリスカム(4527m)、カストール(4223m)、ポリュックス(4092m)、どの山か見分けがつかなけど高い山が連なってすごい景観です。
 少し角度を変えて落ち着いた場所でマッターホルンをみたいと思ったら、山岳ホテルの3100クルムホテル・ゴルナグラートへ行きましょう。展望台のすぐそばにエレベーターがあります。

3100クルムホテル・ゴルナグラート
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エレベーターを降りるとホテルに直結しています。ホテルの内装が近代的です。山にいることを忘れてしまいそうです。マッターホルンのモニュメントがあり、このホテルが3100mにあることがわかりました。おみやげを販売するコーナーもありますので便利にできています。おみやげにボールペンを5本買いました。スイスのおみやげらしい模様が5種類あったので5本買いました。

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 ホテルでショッピングをしていると、母と従妹が胃がむかむかして気持ち悪いと言いだしました。母いわく、飛行機に乗ってビールを飲んだ時のようにげっぷしたいけどげっぷが出ない状態だそうです。
これって高山病の症状?
大変です!酸素ボンベを買わなくちゃ。ホテルのショップの店員に「酸素ボンベある?」と聞いたら、ちゃんとした酸素ボンベはツェルマットの駅のマクドナルドの隣の店にあると教えてもらいました。
今すぐほしいのに。店員は遠慮がちに箱を取り出し、「この中に新鮮な空気が入っています。」と筒の缶を見せました。「酸素ボンベじゃなさそうだけど、新鮮な空気が入ってるならいいじゃない!」
母はためらわずに2缶買って、「新鮮な空気を吸うわよ。」と1缶を開けおもいきり吸いました。

白い筒の缶にマッターホルンの新鮮な空気が入っています。
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途端に、げっぷが出ました。スッキリした!従妹は、げっぷ事件の缶をおみやげにしました。母は、開けた缶にマッターホルンの新鮮な空気を詰めておみやげにするそうです。
 母と従妹が気持ち悪いとホテルのトイレに行ったところ、トイレの設備がきれいで機能的にできていて気に入ったそうです。ジャバとふんだんに出る水の量がいいらしいです。
げっぷくらいで済んだので良かったですが、深刻な高山病になったら大変ですね。スイス高山病に関して記事がありました。(執筆者:和田 憲明)
 ◎高山病の症状を感じたら
 息苦しい 気分が悪い 頭が痛い などの症状を感じたら
すぐに低い地点まで降りるのが鉄則。ホテルに戻って安静にする。我慢しないで申し出ること。
高山病には、誰もがかかる①山酔い 3000mの高度で10%、3500mの高度で30%の人がかかると言われています。
 ◎高山病対策 (展望台に上がった時の注意点)
 ● ゆっくり歩く。大きな声をだすのもなるべく控える。
 ● アルコールを控える。
 ● 水を多めに補給する。
 ● 腹式呼吸で深呼吸をする。

高山病に備えて、日本でお医者さんに薬を処方してもらうのも良いと思います。安心につながりますね。そんなわけでツェルマットに帰ることにしました。

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ゴルナグラート駅からハイキングを楽しむ人々。
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 ゴルナグラート駅から線路沿いにガレ場をハイキングする人が多く見られます。4000m級の山々の絶壁を左に見て歩くコースです。登山列車の窓から見ても圧巻の景色です。山々の絶壁を見上げたり、深い谷間を見下ろしたりのスリリングなコースです。
 ツェルマットには、様々なハイキングコースが紹介されています。

(るるぶスイスより転載)
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コース9
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コース14
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 ゴルナグラート駅⇒ローテンボーデン駅⇒リッフェルベルク⇒リッフェルアルプまで、ぜひ歩いてみたいハイキングコースです。車窓からマッターホルンが遠くになっていきます。明日はスネガ・パラダイスに行き、また違った角度からマッターホルンを見てみたいです。
 
 
 

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